2月23日 【 フェリー乗り場 】
朝、5:30 窓をフェリーの係員が叩く「 What time's ferry ? 」 始発のフェリーの
準備が始まったようです。貨車がそのまま何台も入ってゆく大きなフェリー。
青函連絡船を思い出した。GASを満タンにする為、市内に行く。昨夜の議事堂の
前の公園内と今朝のガソリンスタンドでホームレスを見る。
ガソリンを入れ、寝袋を片付け、ターミナルが開くのを待って、フェリーの手続き。
フェリーのticketはinternetで事前購入していたのでスムーズ。
さて、問題のレンタカー返却手続き。 ほんとに預かってくれるのかなあ?
恐る恐る聞いてみると「OK!」やれやれ。車は金網で囲まれた駐車場に入れた。
やったー。心配の種解決。途端にお腹が減ってCafeでコーヒーとパンで朝食。
今朝は ちゃんと Capptino が出てきた。
我々2人きりだった乗客も、9時Amになると何百人もに増え、大混雑。早く手続き
済ませて良かったと実感。
北島の通算走行距離 891 Km
9:30Am 【 フェリー乗船 南島へ移動 】
航路は景色が良いので乗客は良い席を取る為か改札を抜けると小走りになる。
格好気にして走りそびれた我々は今朝一番に ターミナルに着いたにも関わらず、
見晴らしの良い席には座れず、乗客の頭越しの景観観望となる。船内の売店で
Fish & Cips を食べる。白身の魚のてんぷらとポテトフライ。
日本人には親しみのある味、満足。
船内には韓国の若者4人組。日本人の女性2人組などが見られたが、Asianは
少なかった。ツアー旅行ではほとんどこの区間は飛行機を使うためだろう。
3時間の航行のあと南島の町 Picton に到着。
到着前1時間ほどの景観は見事、両岸から岩場が迫る狭いフィヨルド状水路を
大きなフェリーがゆっくりと進む姿は雄大・絵になります。フェリー NZ$
52 / 1人
13:00 【 南島レンタカー手続 】
フェリー乗船時に預けたスーツケースを取っている間にレンタカーの手続きをして
おこうと思い ターミナルの前の Thrifty のカウンターに行く。1組 が手続き中
だけで、ラッキー。たちまち荷物を取った人達が並び始めた。さて、我が番。
internet で予約済だから すらすらと事は運ぶ、予約の確認のため Credit
Card
を示した途端、申込人と違うので「駄目!」と言う。しまった、相棒に予約してもら
ったので彼のCARD番号で申し込んでいたのだ。変更は駄目だと言う。彼は荷物を
取っているのですぐに来ますと説明したが、後ろのに並ぶ人達が気になる。
ほんの数十秒だったと思うけど、係員との気まずい時間。「来た!」やれやれ。
CARDを提示して、手続き再開。今度は保険。「多分免責額と死亡時の保障額
それに対する保険料を口頭説明され、組み合わせ多種類。「さあどれにする?」
携行品の保険料は? などなど。
後ろの人達が気になったので「任せます It's up to you」と言ったら、係員が顔色
変えて「任されても困ります。あなたが決める事です」と また一から説明開始。
時間がかかる。後ろの人が、そのまた後ろで待っている人に説明している様子。
「言葉の判らない日本人が保険の加入と保障のレベルのところで、何度説明
聞いても判らなくて。。。」そう言われているような。早く脱しなければ。もう一度、
「貴方のお勧めは?」と聞き返して、それに加入。やれやれ 冷や汗かきました。
【 南島レンタカー 】
南島のレンタカーは山岳地帯を走ることを考え、また普段乗れない車種を希望。
4WD車を申し込みしていました。 TOYOTAの4WD車が用意されていました。
《 車 事情 》
余談ですが、NZを走る車はほとんどが日本車と思えます。種類は圧倒的に
Toyota車が多いものの、日本のメーカーの車はすべて見ました。韓国車・アメ車
イギリス車などは少なく、ベンツやBMWなどの高級車も余り見かけませんでした。
左側通行でほとんどが日本車。まるで日本国内を走っているような錯覚をします。
運転手にはすごく助かります。ただ、右側優先のルールとラウンドアバウトという
交差点での曲がる方式は、戸惑うと なかなか曲がれず、慌ててしまいます。
国道は時速100Km制限。町中では50-70Kmの制限になります。整備が行き届き、
中でもすべてのカーブに その曲がりの大きさの表示(R=70 など)がしてあり、
運転者は予測できるので高速運転とは言え、とても楽でした。
有料道路はまったくありませんでした。渋滞も今回の旅では経験無し。車の旅でも
ちゃんと到着時間の予測が出来ました。連続する高速運転に始めは緊張しますが、
慣れてしまえば、ほんとに楽に運転できます。1日 500Km位の走行は可能です。
15:30 【 鯨・ホエールウォッチング の町 KAIKOURA 】
年間を通じて鯨との遭遇率90%を超えるポイントはこの漁村の沖合いにあります。
港からは高速のクルーザーが出て、マッコウクジラを見ることが出来ます。私は
町に残り遊歩道の散策をしました。白い滑らかな石が海岸にびっしり、南太平洋の
打ち寄せる波がなかなかの風情でした。小さな石を2個お土産に持ち帰りました。
鯨のウォッチングは雄大で、尾びれを上げて 海に入ってゆくあの姿は感動的
だったそうです。
KAKOURA(カイコアラ)はPICTON から 157Km Whale Watching NZ$ 110
/ 1人
18:00 【 TEKAPO へ向けて 出発 】
さあ、この旅で一番の強行日程となるドライブの開始です。KAIKOURA からCHRIST-
CHURCH をかすめて TEKAPOまで 500Km余り、明日の朝までに走行する予定。
無茶な計画なので、疲れたらそこで野宿するつもりで、とにかく走れるところまで
走ることにしました。CHRISTCHURCHで、21:30 。PIZZAで夕食。ガーリックパンを
持ち帰り。GAS給油。もう外は 真っ暗。街灯が無くて 夜間走行は心配だったが、
直線が多くカーブも前述したように大きさの予測がつくので、思ったより走りやす
く、1時間程でこまめに交代しながら進みました。
2:00AM過ぎまで走り 非常に眠気を感じてきたので、休憩個所にて車中泊としました。
とても寒く、セーター着て、寝袋にすっぽり入って寝ました。
《 深夜走行 》
怖いのは飛び出し。と言っても人では無く、動物。狸・狐・イタチ・兎 なにか
良くは判らないが小動物の飛び出し、避けようとして急ハンドルを切り、スピン
するのが怖いので、そういう場面に遭遇したら、もう覚悟を決めて轢いてしまう
様に聞いていたが、やはりそういう場面に実際に遭遇すると、反射的にハンドルを
大きくきってしまう。これが結構頻繁で恐かった。
実際、道路には延々と小動物の死骸が残されていた。彼らは車のライトで一瞬目が
眩むのか、突然道路に飛び出し、ライトが当たると 止まってしまいます。
ドライブ後半になると慣れてきて、避けるのでは無く、またぐような形で通過する
ようにしました。
疲れて休む際、頻繁に休息エリアが道路脇に設置されています。ほんの少し道路
から外れた場所に誘導され、本線の音やライトから遮断されたスペースなので、
仮眠にはもってこい。ただ、真っ暗なので、少し恐怖を感じました。
我々が車中泊した場所もこういう場所。他に3台程キャンピングカーが停車して
いました。
2月24日 【 善き羊飼いの教会 TEKAPO着 】
5:40Am 目がさめ、走行開始。まだ真っ暗でした。雨が降ってきました。
6:00Am 有名な Lake TEKAPO 湖畔の 教会に到着。雨がひどくなって来た。
まだ真っ暗。駐車場で夜明けまで待つことにする。
8:00Am 小雨。教会の戸はは10:00に開くとの表示。せっかくだし、有名な観光
スポットなので、10:00迄待つことにする。近くの小さな町のパン屋さんで
朝食。コーヒーが美味しい。トイレで顔を洗って、お店でサーモンとハムの
スライスパックを購入。昼の食材にする予定。
10:00Am 教会の戸が開く。たった1部屋の小さな教会だけど、NZのツアーの
写真には必ずと言って良いほど出てくる、素晴らしい構図。教会の中の椅子に
腰掛け、窓越しに見る湖と南アルプスの雪を頂いた山の素晴らしい。
夜の 悪天候は残念だったけど、厳粛なそして素朴な光景でした。
天気は回復。雨も上がって ほんとに待ってよかった。
< 続く 次は NZ最高峰 マウントクック です>